社員のビジョンが会社を変える
当社の工場は入口から入ってすぐのところに、吹き抜けのスペースがあるのですが、そこから見上げた2階部分の壁面に、理念と5年ビジョンと方針を掲げてあります。今年で22期目をスタートしているのですが、ついこの間まで掲げていた方針は、20期のものでした。
なぜ2年間も同じ方針のままだったのか?それは20期方針が社長1人で勝手に決めたもので、社員さん達に浸透していなかったために「取り換えた方がいいのでは?!」という声も上がらなかったからです。
しかし21期は、期の初めに社員さんだけで話し合い“2年ビジョンの手書きイラスト”が出来ました。自分達で作ったビジョンですから、皆の関心も高く「せっかく作ったのだから、キチンとしたイラストデータにして、それを大きなPOPにして貼り付けよう!」ということになり、日常業務の合間を縫って少しずつデータ化をしていきました。そろそろ完成しそうになったある日、1人の社員さんから「20期方針が2年間もそのままなので、いい加減に変えた方がいいですよね」という声が上がってきたのです。
社外的にはかっこ悪くても、同じ方針を掲げたままにしていたのは、このような社員さんからの自発的意見が出ることを待つためでした。結果、2年かかりましたが、自分達の意志で決めたことは行動も早まります。土曜日の時間を使って、あっという間にビジョンと方針のPOPは取り付けが完了しました。沢山の社員さんから「おっ、付いたやん!」「いいねぇ~」「カッコいい!」という声が上がり“意識の高さ”が伺えます。
会社は社員さんたちのビジョンを叶えていける場です。そうでなければ、会社をやっている意味が無いとさえ、思います。全社員の事業への姿勢が、ビジョンの先にある経営理念と
一致した時、会社は力強く動き始めるはずです。一歩ずつ着実に。社員さんの意識を合わせながら企業規模を拡大していきたいと思います。
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