他社に無い商品をつくるには
2020年5月20日の日刊工業新聞に当社の飛沫感染防止ブースがスクープされました。
この商品を開発するにあたり議論した点は、『 誰の課題解決になるか 』 でした。
猛威を振るうコロナ感染対策として、他社さんがこぞって打ち出すブースはどれも陰圧です。
※陰圧とはブース内の外に外気が漏れ出ないように “ 吸気 ” している状態。
陰圧ブースの課題解決は 『 中に居る感染者が他にウイルスを移さない 』 です。
猛威を振るう現状を考えれば、当然、必要不可欠な仕様かと思います。我々も最初は陰圧仕様を当然考えました。しかし、当社のポリシーは 【 他社と同じモノはつくらない 】 です。
これは、言い換えると 【 選択肢を増やしたい 】 という思いからきています。
高い技術力を持ったものづくり企業同士で、こぞって同レベル仕様の物を作っても、使う方たちの選択肢が広がるとは思えません。性能の違いで迷わせてしまうかもしれないし “ どこが安いか ” といった価格競争にもなりかねません。
そこで当社が選択した答えが 『 陽圧仕様のブース 』 でした。
陽圧とは、ブース内に空気を送り込み、清浄された空気をブースの外に “ 排出 ” します。
当然、中に感染者が居れば、外にウイルスを巻き散らすことになります。
しかし、陽圧ブースの課題解決は 『 中の人の感染不安を軽減する 』 です。
つまり、中に居る人は “ 感染していない ” ことを前提に考えています。
この考えに至った経緯は、他社の “ 感染者を増やさない ” という目的ではなく、
感染が収まった後の “ 経済を活性化させる ” ことを目的とした方が、本当の意味で選択肢を増やす提案になると思ったからです。
“ 陰圧 ” と “ 陽圧 ”
一見、180度違う仕様ですが、どちらも “ 経済を悪化させない ”, “ 良い方向に導きたい ”という社会的使命のある商品です。
私たちが 【 他社と同じモノはつくらない 】というポリシーを持つのは、発想の転換次第で皆が気づいてもいなかった新たなニーズが生まれることを知っているからです。それは、今よりももっと社会が良くなり “ この商品があって良かった ” と、喜んでいただける事に繋がると信じていますし、その結果が我々の喜びとなり、誇りになります。
私たちエーディエフは、これからもモノづくりに誇りを持ち続けながら、社会から必要とされる企業であり続けます。
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