社員・パートの皆さん、ご家族の皆さんへ ~今月の給与メッセージ~
社員・パートの皆さん、ご家族の皆さんへ
当社には事業部が5つあります。各事業部のマネージャーと毎月営業会議を行っているのですが、大きな決定事項はこの場を使って共有し、各事業部の意見を聞きながら承認を得ています。自分が関わる事業部とは違う角度から客観的に意見交換することで物事の本質が見えてくるからです。
たとえば、今年の11月よりスタートする新事業に、レンタル事業がありますが、販売と違って売ってすぐに利益は出ませんから(最初の2年は赤字覚悟)、販売を主とする事業と分けて月次の試算表(毎月の業績を管理する表のこと)を考えなければいけません。
さらに、3年後以降には常に利益を生む事業になるため、生産量によって利益を上げる本業と一緒になった時に“このくらいの仕事量でも利益が出ている”と勘違いすると正確な分析ができません。そのためにも“徹底して試算表の項目を分ける”という方向で全事業部長が意識共有をしました。
では、なぜ赤字覚悟で当社の製品を月額利用いただける新規事業をする必要があるのか?理由は2つあります。
まず世の中にレンタルという仕組みで独自性の高い製品を展開しているメーカーが無いこと。当社の使命(MISSION)は『世の中に選択肢を与える』です。今は困ってないように感じていても選択肢があれば“あっ、こんな方法もあるのか”と、今よりもより良い社会を創造できます。
もう1つは、定額で利益を生み出せる事業が波に乗れば、世の中に浸透する(利益に繋がる)までに時間のかかるような、開発を伴うモノづくりにも、今よりももっと力を注げるようになると考えるからです。目先の利益に追われていると、日々の利益に直結する仕事だけに忙殺されますから。
この先もずっと“世の中にあった方が良い”と言い切れる製品(仕組み)づくりを行うには、じっくりと考えられる環境をつくることが大切だと考えます。
この考えが、私の独りよがりになっていないか?“社員さんたちが成長できる場をつくる”と称して、ADFを危険にさらすような事業をしていないか?それらも含めて、毎月の営業会議をはじめ、いろいろな角度から、様々な意見を聞きながら、本質を見失わないように判断しています。
「今月から製造のメンバーだけで朝礼をさせてほしい」そのような申し入れが会議で出ました。「これからますます仕事量が増えるであろう、製造部の意識を高めるために必要だ」という思いを皆が感じたので、10年以上変えてなかったスタイルが変わることになります。
新しい試みで何が変わり始めるか、まさに自分たちに関わることですから、変化をしっかりと感じ取ってもらいたいと思います。新しい試みでは必ず課題が出ます。でもそれはチャンスで、その課題をより良く解決できれば、今よりも、より良くなりますからー
株式会社エーディエフ 代表取締役 島本 敏
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