1. HOME
  2. ブログ
  3. 社長ブログ
  4. 3年計画の商品開発研修が修了しました

BLOG

ブログ

社長ブログ

3年計画の商品開発研修が修了しました

先月、3月27日(土)は3年前から毎月行ってきた“商品開発研修”の最終日でした。

「全社員に開発マインドを持ってほしい」という思いで始めたこの研修は当初、1年ごとに完結にするつもりでした。しかし、自分自身も商品開発をする際には、ネタを探すところから始まり、将来的にそのニーズが広がる可能性を探るまでに半年から1年をかけていたし、実際に商品を世の中に生み出して、それを認知いただくのに更に2年ほど費やしていたことを考えると、全社員の商品開発マインドの足並みを揃えるのに、最低でも3年はかかると腹を据えてスタートしなければならないのではないか?と思いはじめ、開発マインドを浸透させるべく、計画をスタートさせました。

これまで3年間、毎年毎月、社員さんの取り組みに一喜一憂してきましたが、それは“いかに自分が目先の事にとらわれ過ぎているか”ということを自覚する月日でした。

1年目は、研修中に寝る子もいました。聞き慣れない座学からスタートする初年度です。無理も無いのですが内心は「給料が発生してる時間に寝るなよ・・・」と腹が立っていたのを思い出します。しかし周りの社員も辛抱強く注意してくれました。私が怒鳴って向き合わせる研修では成長に繋がらない事は明らかです。まさに、忍耐の1年でした。

2年目は、試作品も作りながら座学を交えました。1年目に寝ていた製造社員も、自分の活躍の場が出来たことで積極的に加わる姿が見れました。また、チームを率いることの難しさを経験したチームリーダーは“いかにしてチーム内の意識を高めるか”に悩みながら、最終的に1つの形となり新商品が生み出される感動を味わえたようです。まさに“1人1人に役割を与えて活躍できる環境をつくることの大切さ”を実感できました。

時には「忙しいのに今日も研修やるんですか・・・」と意見されることや、研修時間中に日常業務をする者もおり、私が少しキツめに注意せざるを得ない場面もありましたが、どうにかこうにか、全3チームそれぞれから新商品が生まれたことは、大きな成果を感じることのできた2年目となりました。

そして3年目は、新人や新入社員がリーダーを務めてくれました。まだ社内の事が分かっていない社員さんがリーダーシップを取るには、先輩社員たちのフォロワーシップが必要です。全3チームとも実現が難しいのではないかと心配するくらい、難易度の高い商品を開発テーマにしてきましたが、リーダーシップとフォロワーシップを意識して課題に取り組む姿勢が見えました。なかなか開発のコンセプトが定まらないまま月日が流れるチームもあり、不安に思う時期もありましたが、毎月の研修時間の最後に行われる発表では、着実に歩を進めている内容になっていました。そして迎えた3年計画の最後の商品開発研修日では、3つのチーム全員が1人1人の役割分担を行い、おのおのが発言をし、素晴らしい発表をしてくれました。毎回、発表後には各チーム間で意見や感想を求め合うのですが、開発途中段階の頃は他チームも“特に言うことはありません”という発言も多かったように思います。しかし研修最終日は、全員が感想や質問など、何かしらの意見を述べてくれました。皆が真剣に質問をしたり指摘をしたり、称賛している姿は、聞いていて感動を覚えました。

どのチームもレベルの高い開発商品ばかりだったこともあり、実際の販売までは辿り着けませんでしたが「研修が修了しても継続して開発は続けていく」という意思を全チームから聞けたことは“実践する社風”に近づいたことを感じます。
確固たる目的をもって進めていれば、途中で挫折しそうな気持になった時に踏ん張る力を与えてくれます。

目先の事に一喜一憂していたら、3年間の研修は途中で無くなっていたでしょう。“石の上にも三年”とはよく言いますが、たった3年さえ続けらないなら土俵にも上がれないという事を改めて実感しました。

商品開発研修を終えて、確実に意識レベルが上がっている社員さんの何人かが、新しいビジョンについて話していました。「10年後の実現に向けて、こんな事したいンすよね~」「お、俺もそれやりたいと思ってた。」「楽しそうやな。ええやんそれ。」「じゃあ、社長。3千万円くらい投資して良いっすか?!」

『・・・かまへんけど、投資し始める前には言えよ。勝手に始めるなよっっ』

まずは今年1年かけて計画を立てて、来年には実行に移す新たな事業計画が動き出そうとしています。準備に2年~3年は覚悟しなければならないレベルの大きなビジョンを描けるのは、興味があるからです。目先の仕事もきっちりとこなし、利益を追求しながら、すぐには利益に繋がらない取り組みに時間と予算を割ける。そんな企業つくりへ、大きく舵を切り始めた事を実感できる、3年目の“今”です。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事