社内で全社員とZOOMで研修をやってみた
当社では毎月土曜日に「商品開発研修」を行っています。
商品開発研修の目的は、目先ではないまだ見ぬ未来を切り拓くこと。
3年計画でスタートしたこの研修も今年で3年目を迎えました。各年度方針は下記です。
1年目
全社員が理念に向かったマインドを元にADFの社員として
意識高く、振舞える機会をつくる
2年目
全社員が理念を意識した行動を元に、自ら考え
行動に移せる社風をつくる
3年目
全社員が創意工夫の精神で、挑戦できる環境を
自らつくり、実践できる社風をつくる
1年目は座学を中心とした研修としました。開発を行う上で大事な事は、目標を立てる事。商品区分や商品名、ターゲットや販売先、販売目標や商品の特徴、顧客のメリットとベネフィットなどを考えます。
その後の手順としては、行動計画や売上計画を期間や役割を決めながら進めていく手法を学び、開発商品の手段として、現在地の確認や問題点、課題や解決策、予算や市場への効果を考えることの大事さを学びます。
開発を行うに辺りそれらは重要な内容でしたが、座学中心の研修では正直、眠そうにしている(寝ている)社員もおりました。通常なら利益を生む時間を削って行っているのに、寝る。
社員さんからしてみたら、突然始まったような研修で初めて聞く言葉ばかり。辛かったでしょう。
こちらとすれば利益を生み出す時間に寝られたことに対して、思わず叱責したくなる気持ちもありましたがグッと堪えました。なぜなら目先ではないまだ見ぬ未来を切り拓く事を目的にしている研修なのに、私が“目先の現象”に怒鳴ったら、それはもはや社長のエゴになると思ったからです。
ここは社員さん同士で注意し合える風土を優先したいところです。私自身も辛抱の年となりました・・・
2年目は実際に“つくってみたい”と思う商品や“あった方が良い”と思う商品をポストイットに書き出し、その中から自分自身が興味を持てるテーマを選んで3つのチームをつくり、目標と手順と手段の順番で開発を進めます。
あるチームは、商品名を決め、規格をつくり、値決めを行い、ヤフーショップの立ち上げまで行いました。(その商品がこちら⇩)
興味のあるテーマを元に実際に行動に移しながら商品化していく研修内容は、1年目とはうって変わって、眠そうにしていた社員さんも活発に意見し、笑顔も多く見られました。大きな進歩です。
そして今年の3年目。挑戦できる環境を自らつくり、実践できる社風をつくるという方針でしたが、幸か不幸かコロナという環境になりました。
私から全社員に向けて伝えた言葉は「良かったな。挑戦する環境を自らつくる必要がなくなったで。だってコロナやから挑戦するしかないやん。座して死を待つわけにもいかないし。さあ、何を実践する?!」その言葉を受けてかどうかはわかりませんが、毎月の研修とは関係なく、日常の業務時間を使って社員さんたちが実践し、商品化したのが下記の商品群です。(リンクはこちら⇩)
Yahoo!ショップのADFオリジナル飛沫感染対策グッズ集!
2年目にヤフーショップまで立ち上げた行動が実践に生かされ、ものの2日で最初のコロナ感染対策商品が立ち上がりました。
その後も増え続けている商品とは別に、毎月の商品開発研修は行っているわけですが、あるチームの今期の開発商品が目指す最終目標は「環境大臣賞を受賞すること」のようです。それくらい社会性がある商品を開発する!と息巻いてきます。このように日常業務と違い、目先の利益だけに拘らない時間が、視座を高く持つ風土を生みつつあります。
先日、社員さんからこんな話を聞きました。
「商品化に近づけるために必要なアイテムを扱う企業が見つかって連絡したら、最初、断られたんですよ。でも社内研修を行っている事や、どのような目的で行っているか、目標は環境大臣賞だと話したら、“すごい事やってるね・・わかりました。協力させてください”と言われたんですよ-!」
この勢いを止めたくないし、社員さんもそもそも止まる気は無い。しかしコロナで3密は避けたい。環境の変化に逸早く対応するために取った手段が“社内に全員居るのにZOOMで研修する”ということでした。
1階と2階と3階に各チームが分かれて情報を共有しながら進めます。各チームがブレイクアウトルームに別れて話し合いをした際は、私が各チームを渡り歩いて様子を伺うことができて、なかなか快適でした。
リアルで聞きに行くと煙たがられる?!気がしますが、ZOOMならみんなの自然なやり取りが聞けます。これは新たな発見でした。できない理由を探すより、状況に合わせて進化していくことが大事です。
コロナのせいで今まで“当たり前に出来ていたことが出来ない”という必然がせっかくやってきたのだから、いつまでも昔を懐かしまず、新しい扉を開けるチャンスと捉えれば、こんな環境下でも楽しみは見いだせると思うのです。皆様もぜひ、お試しください-
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