当社では社員さん、パートさん、そしてそのご家族の皆さんに、会社のできごとや私が大事にしている考えを給与明細と共に毎月、お手紙として届けています。

私の情熱が続く限り終わりは無い！！として始まった想いを共有する手紙は、第1号から数えて今月で84号を迎えました。これからエーディエフに深く関わってくれるかもしれない“未来の仲間”に向ける意味でも、この“社長ブログ”に投稿しております。

社員・パートの皆さん、ご家族の皆さんへ　

新年は元旦から能登半島地震が起き、阪神大震災経験者としては身につまされる思いでお正月を過ごしました。被災された方々が「今は何も考えないようにしている。考えると不安が襲ってくるから・・」とおっしゃっていたのが印象に残っています。

関西も南海トラフ地震がいつ来るか、わからない状況です。決して他人事ではありません。年始から不安に思わせるつもりはないのですが、心の準備は必要だと考えます。

当社は昨年の５月に災害物流をテーマとした展示会に出展しました。今回の地震においても物資が必要な地域の手前までしか車が走れず、あと一歩の場所にたどり着けないそうです。これを“ラストワンマイル（最後の１マイル＝約１,６ｋｍ）の物流問題”と言います。

思えば、過去の商品開発研修において『ドローン配送』をテーマにしたチームが、震災で孤立した地域にドローンで物資を配送できないか？！という研究をしていたこともありました。まさに、その課題が今、起きていることだと感じられました。

自社も被災する可能性がある震災大国に居る以上、災害に寄与する商品をメーカーとして考えることは、十分に社会性があるように思います。今はまだ緊急ではなくとも、社会に“あった方が良い”と思える商品を日頃から考えていけるメーカーで在りたいと考えます。

エーディエフは今月末をもって、２５年（四半世紀）を迎えます。設立当初は生きることに必死で、目先の“お客様の声（ニーズ）”をとにかく、形にしていく日々でした。ニーズ無しには生きて行けず、１０周年を迎えることが遠い目標でした。

１０周年を迎えた時は周年祝いをする余裕はなく「なんとか生きてこれた」という印象でした。１５年目を超えた頃には「２０期を迎えられたら、それは凄いことやぞ」と会長が言っていたのを覚えています（２０周年の時は、社内だけの周年祝いをしました）。

２５周年を迎えた今では製造部を始め、一品事業部、ルーム事業部、物流事業部そして総務部、さらにＷＥＢ事業部と様々な役割を担って進めてくれる体制になってきました。中でも嬉しく思うのは未来に向けた新たな仕組みを考える社員さんが現れ始めている、という事です。

例えば、これまで販売だけであった自社商品を、必要とする企業がみんなでシェアしながら利用してもらえるように、月額で利用できる仕組みをつくることを、やってみよう！という計画があります。売ればすぐに利益になりますが、月額だと利益が出るのに数年かかります。

それでも実施する理由は、世の中の課題を解決するために、この“新たな仕組み”が必要だ！と感じたからです。メーカーがリスクを恐れず生み出せば、そこに“新しい市場”が生まれます。現状の枠に捕らわれず“創造すること”にアンテナを張っていく当社で在り続けたいですね。