社員・パートの皆さん、ご家族の皆さんへ ~今月の給与袋メッセージ~
今月は、パートさんを含む全社員さん(総勢26名)との個人面談を行いました。
皆さまにお伝えしていた通り、8月末時点での経常利益は黒字となりました。さらに、営業利益においても、わずかながら黒字となりました。今回の黒字化において、売上の多かったM社様(化粧品メーカー)からのご注文は、感慨深いものがありました。
なぜなら2012年度から新規開拓を狙っていたメディカル業界だからです。コロナ禍において通常の業績がままならない中、M社様(化粧品メーカー)からのご注文が業績の下支えとなったことは、新しい業界を開拓したことを意味します。
決死の思いで市場開拓に挑戦してきた結果です。
さらに興味深いデータがあります。8月の単月売上額は、7月の単月売上額に比べて約29%上回りました。しかし製造部の労働時間は約17%減っているのです。これは大きな進歩です。
7月と8月でなぜ、ここまで効率改善できたのか?!
8月はもともと、忙しくなることがわかっていました。工程管理を行っているKくんが言うには、納期が詰まりそうな工程を、製造のMさんが事前に予測し、頻繁に相談をしてきたと言うのです。事前の意識が数字となって現れました。また、外注先様にも大いに助けられました。Wさんの指揮の元、無理な納期にも対応いただけました。
特に一昨年から意識している“自社だけでなく、協業しながら企業規模を拡大していく”というビジョンの元、技術指導という名の“投資”を行ってきたことが功を奏しました。コロナ禍で少なくとも約6000万円強の受注延期や失注がある中、前年同月比をやや上回る売上があることに自信をもって、今期も黒字を目指しましょう!
さて今月の9月3日、Hさんが60歳を迎えました。長年に渡り、当社のメイン製品であるクリーンルーム担当部長としてご尽力いただきました。ありがとうございます。
Hさんが入社いただいた当初はルーム材もなく、1品づくりをひたすらに行い、さして売上も上がらなかったしんどい時期もありましたが、その後ルーム材を開発してクリーンルームの世界に参入してからは、その担当を担い、大型化するサイズに耐える構造を必死で考え抜き、新しい梁構造も生み出してくれました。必死な挑戦の連続でした。
これからの5年は、目先の業績だけを伸ばす役割にとどまらず、未来の数字を作る側に立っていただきたいと考えます。60歳までの知識と経験を生かし、新たな市場を作ることで、65歳以降の人生が有意義なものとなる未来を創っていく―。
目先の利益をがむしゃらに追う時代から利益を生み出す“仕組み”を創る時代を迎えてもらいたいと思います。
当社には“定年”という概念はありません。心身共に健康で長く働ける職場づくりこそが中小企業の魅力であり強みです。
コロナ禍だから目先のことに挑戦せざるを得ないという考え方ではなく、時代の一歩先を創る思いで挑戦し続けることが、未曽有の事態にも対応できる“世の中に生かされる”ことを許された企業づくりにつながると思います。後世に残る時代を創意工夫して参りましょう。
株式会社エーディエフ 代表取締役 島本 敏
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