たまには遊び心も大事やで
以前に社員さんが作ってくれた、飛沫感染防止商品“卓上パネルパーテーション”という商品があるのですが(下のリンク)
この商品の他社に無い特徴として、パーテーションの足の部分が動くという機能があります。一見なんてことの無い話ですが、他社製はどれも縦か横に区切る物ばかりです。対面で座ることを勧めていながら、仕切るのは縦か横。そこでADFは“ナナメに仕切った方が良くない?!”と提案しています。
ナナメに置くことで、自分の正面のスペースが広くなり書類のやり取りなどもスムースです。ナナメにした際に足が動くことで、テーブルの端に合わせてキチっと置けて邪魔にならないところがミソになります。
構造はいたってシンプル。足を下からネジで止めているだけです。発送時は足を外して、お客さまがプラスドライバーでネジを付ければ取り付け完了。締め具合で足を動かす固さも調整いただけます。
さて、この何気ない発想。聞けば納得、目からウロコ!だと私は思うのですが、社員の反応がいまいち。そこで“この良さをもっとわかりやすく伝えようやっ”と呼びかけ、キャラクターにしてみました!その名も・・・『足動くん』です!
最初に“キャラクターを作ろう”と提案した時、社員さんの反応は「また何か言い出した・・・」みたいな雰囲気でしたが、シンプルが故に良さが伝わっていないのは悔しいので
「この良さを分かりやすく伝えたいんやっ・・・足動くん。分かりやすいやろ?!」「そうやっ!サイズの大きいバージョンも作って“足動くんパパ”とか、
ビニールをスカートみたいに吊るすバージョンは“足動くんママ”とか、どうよ?!ほら。バー〇パパ的な世界観で☆」
必死の思いが伝わり始めたのか、苦笑しながら社員さんから「キャラを作らないといけないですね。描いてもらうのに社長のイメージはありますか?」という投げかけが。
「そうやなぁ・・・四角い感じやから、やっぱ“スポンジ〇ブ”的な、なんかこう・・・アメリカンな感じかなぁ」と話していたのですが、実際にイラストを描いてくれる社員さんにキャラクターを作ることになった経緯を説明していたら「あ~、掃除する時の“激〇くん”みたいな感じですね」という一言から、アメリカンなキャライメージは無くなりました。描いてくれる社員がイメージしやすいのが一番!
その後、足が動くことの利点として、少しずつ足の角度を変えながら何台か並べると、曲線のカウンターにも沿わせることが出来ることから“5台並べて、足動くんレンジャー!”という戦隊ものにしようか?! と提案したところ、社員さんからも「それなら“足動くんジャー”の方が良いのとちゃいますかww」という提案があり、盛り上げってきました。
他にも「“足動くん”の書体は、どのようなデザインにしようか・・」とか「そもそも“足”は“脚”の方が漢字としては正しいのではないか?!」「いや、“脚”だとなんか“佐助感”が出る・・・」など議論を重ね、無事にヤフーショップ立ち上げに至ったのです。(下のリンク)
先にUPしていた、キャラクターを作っていない“卓上パネルパーテーション”と今回の“足動くん”の仕様は、実はまったく一緒です。しかし、“キャラを立てることで反応がどのように変わるか?!という試みをしてみました。この“やってみよう!”というノリと遊び心も時として大事ではないかと思っています。
イラストを得意とする社員さんは真剣に取り組んでくれましたし、これで注文が多ければ、見せ方の工夫で同じ商品でも売れ方が変わる事を学べます。
“こんな発想もありでは?!”という見方を変えることから生まれる商品もあるという事を感じてほしいと思っています。
因みに、販売から1カ月で結果は・・・・ さほど変わっていませんw
しかし、失敗ではありません。私が自ら実行に移してコケて見せる・・・そうすることで、社員さんたちに自由な発想で物事を考えることの大事さや、どうせこんなことやったらダメだよな・・と勝手な自分の常識でブレーキをかける気持ちを持たなくていいよ。という思いが、きっと、伝わったことでしょう。
知らんけど。
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